2007年12月13日
生活保護者と無料医療
- teto
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- カテゴリー:社会
なんでもタダにすればいいってもんじゃない。
医者の世界に「なまぽ」という隠語が存在する。
これは「生保」の読みを変えたもので、生活保護受給者の一部の人間を指した蔑称であり、医療者はこの手合いを蛇蝎の如く嫌っている。
それは生活保護受給者が貧乏人で、下層社会の住人であるからではなく、その行動様式に問題があるからだ。
したがって、生活保護受給者=「なまぽ」ではない。
生活保護受給者は、医療費は全額支給される。つまり無料、タダ、只。
病院にしてみれば、とりっぱぐれはない。全部自治体が払ってくれるのだ。どうして嫌うのか。
医療サービスを商品として見る。それが無料。使わなければ損だ、使えば使うほど自分の利益は増える。
昼間は混んでいて嫌だから、いつも時間外に受診。
不定愁訴でなんでも受診。薬を山ほど出せ。
酒を飲んで二日酔いで受診。風邪を引いたから点滴しろ。
冬場は通院が大変だから入院させろ。医療は共有地である。
コモンズの悲劇は、医療の世界では、例えば、医療過誤に対する莫大な賠償金請求、救急医療の濫用、ドクターショッピングなどによってもたらされる。
「なまぽ」はそうした、共有地の破壊行為の象徴的な体現者である。だから心ある医療者に義憤をもって憎まれるのだ。
心ない医療者なら、むしろいいお客さん(カモ)と考えるだろう。
ホームレスを拾い集めて、入院させ、生活保護を受けさせて儲けていた病院が実在した。まあ、別にこれは小松先生の本でも書かれていたようなことだが、東大出で一流病院勤めの先生が「なまぽ」という存在をご存じかわからないし、こんなことは本には書けないだろう。
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